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親の威厳死守シリーズ

理科|一緒に解く

「ふりこがわからん」と言われたら|周期を変えるのは「長さ」だけ

中学受験専門 桜灯(おうび)塾

「ふりこ、わからん」。

ふりこは、覚えることが少ない代わりに、「重さを変えたらどうなる?」「ふれはばを大きくしたら?」といった、条件の読み替えで差がつく単元です。

決まりは1つだけです。先にポイントをまとめます。

この記事のポイント

  • 合言葉は 「長さが4倍で、時間は2倍」
  • 周期(1往復の時間)を変えるのは「ふりこの長さ」だけ。おもりの重さ・ふれはばでは変わらない
  • 時間をはかるときは10往復をはかって10でわると正確になる
  • ふりこの長さは、支点からおもりの中心までの長さ

今日の問題

ふりこの長さと周期(1往復にかかる時間)の関係を調べると、表のようになりました。(1)長さ100cmのふりこが10往復するのにかかる時間は何秒ですか。(2)おもりを重いものに変えたり、ふれはばを大きくしたりすると、周期はどうなりますか。

ふりこの長さ〔cm〕255075100
周期〔秒〕1.01.41.72.0
ふりこの図。支点、おもり、ふれはばと、ふりこの長さの見方

解き方:表と比べて、変わったものを探す

ふりこの問題は、計算よりも先に「何を変えたか」を見ます。ここで親が返すのは、この一言です。

親の声かけ

「変えたのは何? 長さは変わってる?」

(1)長さ100cmの周期は2.0秒です。10往復では 2.0 × 10 = 20秒 になります。

(2)変えたのは、おもりの重さとふれはばです。どちらも周期には関係しません。

答え:(1)20秒 (2)周期は変わらない

表でも確かめられます。長さが25cmから100cmへ4倍になると、周期は1.0秒から2.0秒へ2倍になっています。「4倍→2倍」の関係が、ふりこの読み取りの型です。

応用問題(海城中学校 2019年度 入試問題をもとに作成)

ふりこの実験を重ねると、「(10往復の時間)×(10往復の時間)÷(ふりこの長さ)」の値が、長さによらずほぼ同じになることが分かりました。長さ100cmのふりこは、10往復に20秒かかりました。(1)長さ50cmのふりこが10往復するのにかかる時間は、およそ何秒ですか。(2)10往復に22秒かかるふりこの長さは、およそ何cmですか。

ふりこの長さと周期の関係を表すグラフ。長さが4倍になると周期は2倍になる

見慣れない決まりが出てきても、手順は「まず決まった値を出す」だけです。

親の声かけ

「まず、100cmのときの「決まった値」を出してみて」

決まった値は、20 × 20 ÷ 100 = 4 です。

(1)長さ50cmでは、(時間)×(時間)÷ 50 = 4 になるので、(時間)×(時間)= 200 です。14 × 14 = 196、15 × 15 = 225 なので、時間はおよそ 14秒 です。

(2)10往復22秒では、22 × 22 ÷ (長さ)= 4 になるので、長さは 484 ÷ 4 = 121、およそ 120cm です。

答え:(1)およそ14秒 (2)およそ120cm

(1)は、「長さが半分(100→50cm)になっても、時間は半分にはならない」ことも確かめられます。ふりこは比例ではない、というのが応用のポイントです。

教えるときのチェックリスト

1

「変えたもの」を先に言わせる

長さ・重さ・ふれはばのどれを変えたかで、答えの方向が決まります。

2

周期を変えるのは長さだけ

重さとふれはばは、周期には関係しません。ここを言葉で言えるようにします。

3

関係は「4倍→2倍」で読む

比例ではないので、2倍・半分で計算しないよう注意します。

親の役目は、ここまでで十分です

教えるのは、聞かれたときの1問だけで十分です。

毎日教えようとしなくて構いません。

何度も同じところで止まる、どこから分からなくなっているのか見えない。そういう深い積み残しの立て直しは、親の役目ではなく塾の仕事です。ご家庭では、無理のない範囲で支えてあげてください。

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