漢字の間違いは、「知らない」だけが原因ではありません。読み方、送りがな、同じ読みの別の漢字 ― 間違う場所はだいたい決まっています。
この記事では、親が丸つけのときに見る観点を3つに絞ります。合言葉は、「その漢字、文の意味に合ってる?」です。
この記事のポイント(先にまとめます)
- 読み:音読み・訓読みの取り違えがないか
- 送りがな:「行う」「楽しい」など、送る部分が合っているか
- 同音異義語:同じ読みでも、文の意味に合う漢字を選んでいるか
- 国語共通の合言葉は 「根拠は本文のどこ?」 ― 答えの根拠は、本文の言葉で示す
基礎|同じ読みの漢字は、意味で選ぶ
例文(自作)
次の文の( )に合う漢字を選びなさい。
① 公園の(はし)に座る。[橋・箸・端]
② (はし)を使ってご飯を食べる。[橋・箸・端]
③ 川にかかる(はし)を渡る。[橋・箸・端]
問い:①〜③に合う漢字を、それぞれ答えなさい。

解き方|読みではなく、意味を言わせる
親の声かけ
「読みは全部「はし」だね。文の意味だと、どれが合うと思う?」
①は公園の「端(はし)」= 端っこの意味です。②は食事に使う「箸(はし)」。③は川を渡る「橋(はし)」です。読みが同じでも、文の中での役割が違います。
送りがなも同じように確認します。「行う(おこなう)」「楽しい(たのしい)」「嬉しい(うれしい)」は、送る部分を声に出して読むと間違いに気づきやすくなります。
答え:①端 ②箸 ③橋
応用|意味の違いで見分ける(入試と同じ形式の問題です)
次の設問も自作です。形式は、入試でよく出る「同音異義語を文の中で見分ける形式」で作っています。
例文(自作)
次の文の( )に合う漢字を選びなさい。
① 弟は、兄の実験の様子に(かんしん)を持ち、毎日質問している。[感心・関心]
② 先生の説明を聞いて、みんな(かんしん)した。[感心・関心]
問い:①・②に合う漢字を、それぞれ答えなさい。

応用の解き方|言い換えてから選ぶ
親の声かけ
「迷ったら、先に意味を言い換えてみて。「興味を持つ」と「すごいと感じる」、どっち?」
「感心」は、すばらしいと感じ入ることです。「関心」は、興味を持って気にかけることです。①は「興味を持ち」と言い換えられるので「関心」、②は「すごいと感じた」と言い換えられるので「感心」が合います。
答え:①関心 ②感心。迷ったときほど、読みで決めず、意味を言い換える順番を守ります。
親の役目は、ここまでで十分です
一緒に読むのは、聞かれたときの1問だけで十分です。毎日教えようとしなくて構いません。
何度も同じところで止まる、どこから分からなくなっているのか見えない。そういう深い積み残しの立て直しは、親の役目ではなく塾の仕事です。ご家庭では、無理のない範囲で隣にいてあげてください。