説明文で「結局、何が言いたいの?」と聞くと、具体例だけを答えてしまうことがよくあります。例は大切ですが、筆者の言いたいこと(要旨)は、たいてい別の場所にあります。
この記事の合言葉は、「つまりのあとに、何が書いてある?」です。接続の言葉を手がかりにすると、親も隣で一緒に要旨を確認できます。
この記事のポイント(先にまとめます)
- 「たとえば」のあとは具体例 ― 要旨そのものではない
- 「つまり」のあとは、筆者の言いたいことのまとめ ― 要旨はまずここを探す
- 段落ごとに役割を付ける:話題 → 具体例 → まとめ
- 国語共通の合言葉は 「根拠は本文のどこ?」 ― 答えの根拠は、本文の言葉で示す
基礎|「たとえば」と「つまり」を取り違えない
例文(自作)
本を読むことは、心の栄養になる。たとえば、物語を読むと、自分とは違う生き方を知ることができる。また、説明文を読むと、新しい知識が増える。つまり、読書は、考える力と感じる力を両方育てるものだ。
問い:この文章で、筆者が最も言いたいこと(要旨)はどれですか。

解き方|接続の言葉に印を付ける
親の声かけ
「「たとえば」と「つまり」、印を付けてみて。要旨はどっちのあとにあると思う?」
「たとえば」のあとにある「物語を読むと、違う生き方を知ることができる」は、読書の良さを支える具体例です。例だけを答えると、要旨にはなりません。
「つまり」のあとにある「読書は、考える力と感じる力を両方育てるものだ」が、筆者がまとめ直した言いたいことです。
答えの形:読書は、考える力と感じる力を両方育てるものだ、ということ。
応用|段落の役割を分ける(入試と同じ形式の問題です)
次の文章も自作の例文です。設問の形式は、入試でよく出る「要旨を問う形式」で作っています。
例文(自作)
睡眠は、勉強にも大切だ。夜更かしをすると、翌日、覚えたことを思い出しにくくなる。たとえば、徹夜で覚えた漢字は、テストで書けないことが多い。逆に、しっかり眠ったあとは、頭がすっきりして集中できる。つまり、よく眠ることは、学力を支える土台だと言える。
問い:この文章の要旨を、一文で答えなさい。

応用の解き方|例を除いて、まとめを残す
親の声かけ
「具体例の部分に線を引いてみて。残ったまとめの文は、どれ?」
「徹夜で覚えた漢字は、テストで書けないことが多い」は、「たとえば」のあとの具体例です。印象に残りやすい分、ここを要旨と間違えやすくなります。
最後の「つまり、よく眠ることは、学力を支える土台だと言える」がまとめです。はじめの「睡眠は、勉強にも大切だ」という話題を、筆者が言い直した文でもあります。
答えの形:よく眠ることは、学力を支える土台だということ。
親の役目は、ここまでで十分です
一緒に読むのは、聞かれたときの1問だけで十分です。毎日教えようとしなくて構いません。
何度も同じところで止まる、どこから分からなくなっているのか見えない。そういう深い積み残しの立て直しは、親の役目ではなく塾の仕事です。ご家庭では、無理のない範囲で隣にいてあげてください。