「年号が覚えられない」。歴史で一番多い悩みです。でも、年号を1つずつ丸暗記しようとするから覚えられないのです。先に「時代の並び」という棚を作っておけば、出来事はその棚に置いていけます。
この記事では、親が隣で確認できる形に絞ります。合言葉は「まず時代の順番」。時代の並びの上に出来事を置く読み方を、年表で練習します。
この記事のポイント(先にまとめます)
- 先に時代の名前を順番に言えるようにする(飛鳥→奈良→平安→鎌倉→室町→安土桃山→江戸→明治→大正→昭和)
- 出来事は「どの時代の、はじめ・なか・終わりか」で置く。年号はその後でつける
- 出来事同士は「原因→結果」でつなぐと、バラバラの暗記にならない
基礎|年表で時代の並びを見る
資料
次の年表は、飛鳥時代から江戸時代までの時代の並びと、主な出来事を表したものです。
問い1:平安時代は、何年に都がどこへ移ったことから始まりますか。
問い2:1192年の出来事は、どの時代の出来事ですか。
問い3:応仁の乱(1467年)のあとに続く、戦いが各地で続いた時代を何といいますか。

解き方|時代の名前を先に順番に言う
親の声かけ
「年号の前に、時代の名前を順番に言ってみて」
飛鳥・奈良・平安・鎌倉・室町・安土桃山・江戸と時代をたどると、問い1は平安の棚の話だと分かります。平安時代は794年に都が平安京(京都)へ移ったことから始まります。
問い2の1192年は、鎌倉の棚です。源頼朝が征夷大将軍になり、鎌倉幕府が開かれました。問い3は、応仁の乱のあとに始まる戦国時代です。乱が「原因」、各地の戦国大名の登場が「結果」というつながりで覚えます。
答えの形:問い1=794年、平安京。問い2=鎌倉時代。問い3=戦国時代。
応用|近代の年表で「間隔」を読む(入試レベルの応用問題)
次の年表は、明治時代から昭和までの出来事です。時代が進むと、時代そのものの長さが短くなり、出来事の間隔もせまくなります。入試でよく出る「年表の読み取り」と同じ形式の問題です。

問い1:大日本帝国憲法が出された年と、日本国憲法が公布された年の間は、何年あいていますか。
問い2:日本国憲法が施行(使われ始めた)のは何年ですか。
問い3:2つの憲法の間には、世界の大きな出来事がありました。それは何ですか。
応用の解き方|2つの出来事の「間」を見る
親の声かけ
「2つの憲法の間には、何があったと思う?」
問い1は、1946 − 1889 = 57年です。問い2の日本国憲法の施行は1947年(公布は1946年。「公布」と「施行」は分けて覚えます)。
問い3は第二次世界大戦です。日本は1945年に戦争が終わり、その翌年に新しい憲法が公布されました。「戦争の終結(原因)→新しい憲法(結果)」という流れでつなぐと、1889年と1946年・1947年の3つの年号が、まとめて覚えられます。
答えの形:問い1=57年。問い2=1947年。問い3=第二次世界大戦(の終結)。年号は、出来事と出来事の「間」を読むと、流れとして残ります。
親の役目は、ここまでで十分です
一緒に読むのは、聞かれたときの1問だけで十分です。毎日教えようとしなくて構いません。
何度も同じところで止まる、どこから分からなくなっているのか見えない。そういう深い積み残しの立て直しは、親の役目ではなく塾の仕事です。ご家庭では、無理のない範囲で隣にいてあげてください。