社会の家庭学習で、お子様が雨温図を見て「わからん」と止まってしまうことはありませんか。雨温図が読めないのではなく、どこから見ればいいか決まっていないことがほとんどです。
この記事では、親が隣で一緒に読むための順番を決めます。合言葉は「折れ線→棒→組み合わせ」。答えを教えるのではなく、見る順番を声に出すだけで、子どもが自分で読み進められるようになります。
この記事のポイント(先にまとめます)
- 読む順番は3つ:①折れ線(気温)だけを見る → ②棒(降水量)だけを見る → ③組み合わせて気候の特徴を言う
- 気温は一番高い月と一番低い月、降水量は多い月と少ない月だけをまず押さえる
- 最後は「夏は暑くて雨が多い」のように、気候の特徴を一言で言えればゴール
基礎|大阪の雨温図を読む
資料
次の図は、大阪の雨温図です。棒グラフが降水量、折れ線が平均気温を表しています。数値は気象庁の平年値(1991〜2020年)です。
問い1:一番暑い月は何月で、気温は何℃ですか。
問い2:雨が一番多い月は何月ですか。
問い3:一番寒い月の気温は、0℃より低いですか、高いですか。

解き方|折れ線だけ、棒だけ、の順で見る
親の声かけ
「まず折れ線だけ見て。一番高いところは、何月?」
折れ線(気温)だけを見ると、頂点は8月で29.0℃です。問い1の答えはこれで決まります。次に一番低いところを見ると、1月の6.2℃。0℃より高いので、問い3は「高い」です。
今度は棒(降水量)だけを見ます。一番高い棒は6月の185.1mmで、問い2の答えは6月です。大阪は、夏の初め(梅雨のころ)に雨が多く、冬は雨が少ないことが分かります。
答えの形:問い1=8月・29.0℃。問い2=6月。問い3=高い(1月で6.2℃)。最後に「大阪は、夏は暑くて雨が多く、冬は寒いけれど0℃よりは低くならない」と一言で言えれば、気候の読み取りは完成です。
応用|2つの雨温図を見分ける(入試レベルの応用問題)
次のA・Bは、それぞれ札幌(北海道)と那覇(沖縄県)のどちらかの雨温図です。どちらが札幌で、どちらが那覇か、根拠を2つあげて答えなさい。数値は基礎と同じく、気象庁の平年値(1991〜2020年)です。入試でよく出る「2地点の見分け」と同じ形式の問題です。

応用の解き方|決め手は「冬の気温」
親の声かけ
「冬の気温を見比べて。0℃より低くなっているのは、どっち?」
Aは1月が−3.2℃と0℃を下回り、一番高い8月(22.3℃)との差は約25℃もあります。冬が寒く、1年の気温差が大きいのは北の札幌です。
Bは1月でも17.3℃あり、1年の気温差は約12℃と小さく、一年を通して降水量も多めです。一年中あたたかいのは南の那覇です。
答えの形:A=札幌(根拠:冬の気温が0℃より低い、気温の年較差が大きい)。B=那覇(根拠:冬でも17℃ほどある、気温の年較差が小さい)。「北か南か」で迷ったら、まず冬の気温を見るのが雨温図の決め手です。
親の役目は、ここまでで十分です
一緒に読むのは、聞かれたときの1問だけで十分です。毎日教えようとしなくて構いません。
何度も同じところで止まる、どこから分からなくなっているのか見えない。そういう深い積み残しの立て直しは、親の役目ではなく塾の仕事です。ご家庭では、無理のない範囲で隣にいてあげてください。